簡潔なら良いのではないのだ

大蟻喰様のブログとSFマガジン増刊号と今月号のダヴィンチを読んで、ライトノベル業界の商業戦略とそれを無抵抗に受け入れる消費者(読者にあらず)の共犯関係について二週間ほど相方にグチグチ言い続けていたら、グチグチ言ってる理由を把握したらしい相方が「好きな作家の作品をつまんないと思ってる作品と同列にされて怒ってるって言えば良いじゃん」と纏められてしもた。
それはそうなんだが、むしろ何で同列に語りやがるのかということを考えたら、よりムカつくわけで。
この苛立ちを「日本文学ってどうですか?」と尋ねて軽蔑される自分を想像して中和するという妄想を繰り返していたが、仮にも日本文学コースに在籍した人間として、そんなアバウトな質問は口が裂けても言えない。せいぜい「世阿弥、良いですよ」くらいか。

時間が出来たら「アナトーリとぼく」の感想でも。『ミノタウロス』と比較しながら読むという姿勢が有効かは自信がないけど。