おわた

大学職員の試験終わりました。あかんなと思いながら、相方の車で帰路につく。もう半年くらい車の中ではオーケンが絶望を歌い続けているので(往路は気を遣われたのか秋葉ポップだった)、NHK‐FMにするとこの世の終わりが来たように歌い続ける男女の声が聞こえてきた。
オペラの知識ははっきり言って、『アマデウス』と『マリア・カラス フォーエバー』くらいしかないが、この馬鹿みたいな悲愴感はワーグナーだと思ったら、案の定『指輪』をやっていたらしい。今もNHK教育でやっているが。
以前、やはりNHKで『ローエングリン』(ローエングリンが銀のスーツを着ている演出の)を見ていたけれども、結婚式のあたりでギブアップした。「白鳥に乗った騎士様が近付いて来るわ!」って何やねん……。
全く真面目に見る(あるいは聞く)気になれず、『ミノタウロス』の主人公の気分になる。確かにあれは音楽ではない。ひたすらRPGのサントラを聞かされている気分になるのだ。他人がプレイしている横で、つき合わされている感じ。BGMのクリエーターとして才能があったとは思うのだけど。