最近の読み物

デカルコマニア

デカルコマニア

昔から書いてほしいと思っていた、少女が普通に登場する作品。
家系図とタイムスリップを絡めているので、ヘテロを書かないと話が進まないのだが、そうした必然性を抜きにしてもこの人の書く少女はかわいい。お砂糖と抱くと潔さでできているところがいい。

短歌の友人

短歌の友人

『短歌研究』の「わからない歌」という特集で、「彼の発言と作品の印象の乖離が大きい。」と評されていたけれど、『手紙魔まみ』あたりと比べると同一人物には思えない。「詠まない人には読めない」という趣旨の指摘には深く賛成する。作らない人が鑑賞をしようとしても「だからなんだと思う」といわれることが多い。新人の作品の評価で、「空気」という言葉が頻繁に出てくる。「時流」ではなく「空気」の中で私たちは生きている。

金の仔牛

金の仔牛

株、怖い。