読書記録

先々週、佐藤亜紀の『戦争の法』を読み返し、今日佐藤哲也の『妻の帝国』を読了。

戦争の法

戦争の法

商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「あの戦争に関しては皆が皆健忘症にかかってしまったらしい。シェルショックと言う訳だろうか。」…1975年、日本海側にあるN県が突如独立を宣言し、街にはソ連兵が駐留するようになった。紡績工場だった「私」の家は一変した。父は家族を捨てて闇屋となり、母はソ連兵相手の売春宿の女将となった。そして、中学生の私は千秋と一緒に山へ行きゲリラの一員となった。偏屈奇矯な伍長の訓練を受けた私たちはゲリラとして、伍長の性格どおりの作戦に参加していった。
内容(「MARC」データベースより)
1975年、日本海側にあるN県が突如独立を宣言し、街にはソ連兵が駐留するようになった。中学生の「私」は崩壊した家を捨てて山へ行き、ゲリラの一員となって厳しい訓練を受けるが…。92年新潮社刊の再刊。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
佐藤 亜紀
1962年生。1991年『バルタザールの遍歴』でデビュー。2003年『天使』で芸術選奨新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

妻の帝国 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

妻の帝国 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

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内容(「BOOK」データベースより)
高校生、無道大義はある日「最高指導者」からの手紙を受け取る。それを読んだとたん、彼は民衆国家建設に目ざめ、民衆細胞として自分のなすべきことを悟る。「わたし」の妻は「最高指導者」である。あらゆるイデオロギーを否定し、直観による民衆独裁のみを肯定する民衆国家の構築をもくろみ、毎日大量の手紙を民衆細胞に宛てて投函していた。悪夢的な不条理世界で、奇想天外な政治劇が、残酷で饒舌な超絶技巧描写に乗って展開する。
内容(「MARC」データベースより)
高校生・無道大義はある日「最高指導者」から届いた手紙を読んだとたん、民衆国家建設に目ざめる。それは悪夢的な不条理世界で展開する、奇想天外な政治劇の始まりだった…。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
佐藤 哲也
1960年静岡県生まれ。成城大学法学部卒。コンピュータ・ソフトウェアの会社に勤務。1993年『イラハイ』で第5回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

日蝕』を読んで内容を忘れた頃に『鏡の影』を読んだときは、「ストーリーは似てるけど、『鏡の影』の方が面白いし、比べものにならんな。パクってこれとは可哀相だからパクリではないと思っておこう」と軽くスルーしていたんだけれども、『戦争』→『帝国』の順に読むと、たまに表紙を見て作者が佐藤哲也だと確認しつつ読み進めるもの悲しさが……。パクリっぽいわけではないのだけれど読んだ順が悪かったとしか云いようがない。「キュリー夫人の旦那はキュリー博士」という言葉がよぎる。